|
《MUMEI》 この事件がきっかけで、結局二人は離婚した。 高原は、二度と高山に会わないと約束していた。 なのに… 「あの日。偶然、出張で地元に戻ってきた高原が、駅前にいるお姉ちゃんを見つけてしまったんです」 ―あの日。 俺が遅刻した、あの日だ。 そして高山は高原に言われるまま、東口トイレに入った。 そこで… 「後は、仲村先輩の知っている通りです。 それから、大兄さんがお姉ちゃんの治療にあたり、私が入院準備をし、秀兄さんは、事件が新聞に載らないように手配しました」 「あぁ、」 だから、事件が朝刊に載らなかったんだなと、俺は納得した。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |