《MUMEI》

「いたたたた…」


思いっきり地面に打ち付けたお尻をさすりながら、
あたしは周りを見渡した。



ここ…神社??

なんで、あたしこんなとこ…



そして、あたしの視線は一点を見つめたまま、凍りついた。




目の前にいる、男の子。



彼は―…




「…に、二階堂君!?」





思わず、声をあげた。

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