《MUMEI》
3団 綺嘉の正体
そのころ、綺嘉と紫吾は塁羅の部屋についていた。


塁羅はベッドに座って本を読んでいたが、閉じた。


「なんで戻ってくるんですか。」


「だってここが、俺たちの部屋だし。」


「ここが俺たちの部屋だしじゃない!ここは僕の部屋です。」


『そんなこと、いちいち気にするな。』


紫吾はいつの間にか、ベッドに横になっていた。

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