《MUMEI》 「遅い!」 玄関に着くと、いきなり怒られた。 「「はぁ…」」 俺と祐希はもう、わけがわからなくなっていた。 (高山兄妹パワー、恐るべし) 俺達は、有無も言わさず貴子さんの車に乗せられ、志穂のマンションまで連行された。 そして… ガチャッ 貴子さんの監視の元、志穂の部屋の鍵を開け、中に入った。 「じゃあ、私帰るから、ここでお姉ちゃん待っててあげて下さいね」 「「はぁ…」」 俺と祐希は、さっきから、同じリアクションを繰り返すばかりだった。 「はい、これ!」 貴子さんは、帰り際、大きめの袋を俺に手渡す。 俺は、その中を確認してみる。 祐希も気になる様子で、覗き込んできた。 「「マジかよ…」」 俺達は、また同じリアクションになってしまった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |