《MUMEI》
問題
 目が覚めたら朝だった―。
銀也も友祥もぐっすり寝ていた。
「銀也、友祥・・朝だよ」
「んん・・・・ZZZ」
「寝んなぁぁぁぁぁああ」
「起きますよ」
友祥は普通に起きたのに・・銀也は寝ている。
「そういえば・・・俺たち・・・親に何にも言ってない」
「やべぇ・・・」
「大丈夫だよ・・俺が言ったから」
銀也が言う。
「起きてんのかよ」
「もちのろんだよ」
「勿論っていえよ」
「はーい、友祥先生」
「うぜぇ・・キモイからやめろや」
「んだと・・今・・キモイって言った?」
「はーい、いいましたけど・・もう一度言います?キ・モ・イ」
「死ね」
「そういや・・涼哉大丈夫か?」
「あぁ」
「俺は?俺は大丈夫っていてくれんの?」
「言いません」
「言えよ」
「やだ〜」
「今、何時か分かってる??」
「ん?」
「7時50分」
「えぇー」
「あと、五分で一時間目始まるし」
「やべぇ・・」
「サボるか」
「サボろう・・」
「めんどいし」


 3人一致で公園で喋っていた。
 反対側のベンチに1人の女の子が座った。泣いているみたいだ・・。同じ学校の制服・・。
「綾??」
友祥が言うと、
「・・・・ッ・・・何で・・・いるのよ・・・・」
「どうした?」
 俺等三人で綾のそばに駆け寄ると・・
「来ないでッ・・・・」
「どうした・・・?」
「あたし・・・・」
 綾がため息をついてうつむいた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫