《MUMEI》

「塁羅、ずっとここにいたんですか?」


ラルンは走って塁羅に近づき、体を支えた。


「ごめん、ラルン。ちょっと疲れた。」


「無理をし過ぎてはいけません。」


塁羅は軽く頷き、眠ってしまった。


ラルンは塁羅をお嬢様だっこをし、歩き出した。



この子は
これから
どうするのだろう…


綺嘉と紫吾に
心を開くことは
出来るのだろうか…

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