《MUMEI》

「ちょっ…んっ…」

ちょっと待てと言いたい俺の口を、祐希が塞ぐ。

祐希の舌が、俺の口腔内に侵入し、俺の舌を捉える。
強引だけど、どこか優しい祐希のいつものキス。

これをされると、俺は体に力が入らなくなる。

その間に、祐希は慣れた手付きで俺の服を脱がしていく。

「いつもより、感じてんじゃん。やっぱり、さっき欲情してた?
それとも、場所が違うせい?」
「うる、さい。…見る、なよ…」

俺の下半身をまじまじ見つめながら感想を述べる祐希を、俺は真っ赤になりながら、睨みつけた。

「今日の慎は、いつもより、そそるな…」

「ひゃっ…」

ペロリッと耳の後ろを舐められた。

…祐希は、俺の弱い場所を心得ていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫