《MUMEI》

「でもな、…慎」
祐希の指が、俺の後ろの蕾に触れた。

「…っ…」
一瞬、俺はビクッとした。
すると、祐希は、悪戯っぽく笑いながら…

「大丈夫、今日は挿れないから」

と、すぐに指を離した。

「そのかわり…」
「…あっ…」

祐希の大きな手が、俺と祐希の性器を包み込む。

「一緒にイこう、…ね」

祐希の手が、動き出す。

「…あっ…ゆ…き…」
「慎…可愛い…」

祐希の手の中で、それらは徐々に硬く、大きくなっていく。

「俺…も、もう…」

(何だか、変だ)

祐希の言う通り、いつもより感じている俺がいた。

「俺だって、…今日の慎、マジ、ヤバいよ…」

祐希も汗ばんでいて、限界が近そうだ。

俺は自然と祐希に抱きつき…
二人で達する瞬間―
無意識に、祐希の背中に爪を立てていた。

俺はそのまま、朝まで熟睡していた。

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