《MUMEI》

(しかし…相変わらず、変な女だな)

傷跡を見られたくない気持ちは、わかる。

だからと言って、自分の領域で、同じ空間内で、好きな男が男に抱かれるのを許可するなんて、正直、信じられない。

(まぁ、実際、本番で無いとはいえ、実行してる俺も俺だが…)

俺は、全身を丁寧に洗い流した。

体がまだ熱かっので、着てきた衣類を手に持って、バスタオルを一枚腰に巻いた。

(まぁ、どうせ、俺の裸なんか興味無いだろう)

そんな軽い気持ちで、俺はそのままの格好で、風呂上がりの水分補給の為に、志穂のいる台所に戻っていった。

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