《MUMEI》 始まりの時「…ここは、どこだ?」 まわりを見渡してみるがそこにはただ闇が広がるばかりだった 物音ひとつしない闇の中で考える 自分は先程までどこで何をしていたのかを 「…何も思い出せない」 そんなことを考えていると不意に誰かに呼ばれた気がした 「誰だ!誰かいるのか!?」 少し待ってみたが返事はなかった 「クソッ。 誰がなんのためにこんなこと───ッ!?」 急激な目眩により意識は徐々に薄れていった 朦朧とする意識の中で誰かの声を聞いた 「―…お休みなさい。 その時がくるまで―」 その言葉を聞き終わる前に意識は完全になくなった───。 次へ |
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