《MUMEI》

『はぁ〜〜‥。』

屋上で一人の男子生徒が
大きなため息をはいた。


「どうしたぁ〜?健全な男子生徒がため息なんかはいちゃって」

「いつも通りだろ」

「それもそうだね♪」

3人は、川の字になって
空を見上げながら喋った

何からも邪魔されないこの空間。

ホントの兄弟みたいだった俺達。

小さい頃俺達を痛め付けた自分の親なんかより、ホントに大切で深い絆があった。



「ねぇ!あたし達兄弟になろう?」

「どうしたんだよ愛。急に‥‥。」


いきなり言い出す愛に少し戸惑う2人。

『そうだよ、俺達兄弟みたいなもんじゃんか』

俺は、仰向けのまま愛を見た


「みたい。じゃなくてもっと‥‥そぅ!家族!家族になろ!」

キラキラした目で俺達を見てくるからなんとなく目をそらしてしまう。


「‥‥家族、ね。俺達には、ねぇもんなそんなもの‥。」

寂しそうに空を見上げる


『だからこうやって俺達は、身を寄せあう』

親から虐待された俺達は、可哀想なのか?


「陸。俺は、親なんか居なくても平気だぜ?」

『‥どうして?』

「だって俺達、[家族]だろ?」


ニヤリと笑ってみせる。

「!うんッ!!♪」
愛は、満面の笑みで微笑む

『そうだね』
俺も微笑み返す



血なんか繋がってなくたって俺達は、家族。同じ環境だからこそわかりあえる。


多分俺は、今凄く幸せだ



作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫