《MUMEI》 「蹴り上げて、使いモノにならなくしてあげましょうか?」 志穂の足が、俺の股間スレスレの位置まで上がる。 (この女、…本気だ) 「…冗談だよ」 俺は身の危険を感じて、志穂から手を離した。 同時に、志穂の足も俺から離れる 俺は、一歩後退した。 「…まったく。悪い冗談やめてよね」 「悪かった。こういう事は、俺より慎にされたいよな?」 悪ノリした気まずさから、俺は茶化すように言った。 「…って、おい?!」 何を思ったか、志穂が無言でパジャマのボタンを外し出した。 普段きっちりと隠れている胸元が、あらわになる。 「お前…」 「ここ以外にも、あるけどね。 …こんな、他の男に傷つけられてきた醜い体で、好きな人に、抱かれる気になんてならないわよ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |