《MUMEI》

(おかしいな…)

目の前に並んだ献立は、俺が祐希のアパートに行った時に、祐希が出してくれたものとよく似ていた。

…というより、ほとんどそのものだった。

「朝食は、一日の基本だから、ちゃんと食べなきゃだめよ」



俺は、その志穂の言葉に、思わず…

「プッ…」

吹き出してしまった。

「な、何? 私、そんな変な事言った?」
「い、いや。今の志穂、祐希にそっくりだなぁって…」


「「ハァ?!」」

志穂と祐希がハモったから、俺は笑い出してしまった。

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