《MUMEI》 今度こそ、いつも通り―それからは。 週に一度か二度は、俺と祐希と志穂の三人で出かけるようになった。 だいたいは、食事とカラオケ。 志穂は長い間カラオケに行けなかったストレスがかなりたまっていたらしく、とにかくカラオケに行きたがった。 ちなみに、志穂の顔の傷は… 化粧でだいぶ目立たなくなるので、近くで見なければわからなかった。 (良かった) 俺は、心から安心した。 三人で遊んで。 途中で志穂をマンションに送り届けて。 それから、俺と祐希は、二人で祐希のアパートで朝まで過ごす。 それが、いつものコースになっていた。 前へ |次へ |
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