《MUMEI》

塁羅は気を失いかけていた。


「塁羅〜!俺の可愛い塁羅が〜。」


勳羅はダラリと床に座り込んだ。


紫吾は何も見なかったように、布団を被った。


「ん?」


綺嘉はみんなに気づき、塁羅から少し離れた。


「みんなどうしたんだ?」


「それはこっちのセリフです、綺嘉。」


綺嘉はきょとんとした顔をした。

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