《MUMEI》

ラルンは塁羅に近づき、手当てを始めた。


「ラルン、僕また血を吸われた…。」


塁羅は掠れながら言った。


「すぐに手当てをします。」


「うん、それより蓮邊さんは何者ですか?」


「綺嘉、話しても良いですか?」


「あぁ別にいいけど。」


紫吾は大人の世界ではなく、綺嘉が塁羅の血を吸ったと分かり、布団から出た。

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