《MUMEI》 シュル… 祐希が俺の浴衣の帯をほどいた。 そして、浴衣の下にある、俺の素肌に指や舌を這わせてきた。 「…っ、あ…」 そのたびに、俺の身体がビクビク、熱く反応する。 地酒のせいだろうか。 「いつもより感じてんね?」 祐希が俺の下着を脱がしながら、俺の考えている事と同じ事を言ったので、俺の顔が更に赤くなった。 「…あの時みたい」 ペロリッ 「…んっ」 祐希が下着に隠れていた俺の性器を、根元を握って、舐め始めた。 ―あの時。 志穂のマンションでの、事だ。 パクリッ 祐希が、舐めていたそれを、口に含んだ。 「…っ…あ…ハァ」 いやらしい音と、俺のあえぎ声だけが、静かな部屋に響いた。 (も、何も考えられない…) 俺は、下にある祐希の頭に手を伸ばし、髪に触れた。 それは、俺からの『合図』だったのに。 祐希は更に吸引してきたから… 「バッ…やめ……うっ…」 「…」 ゴクリッ 俺が、祐希の口腔内に出してしまった液体を、祐希が飲み込む。 …いつもは、そこまでしないのに。 前へ |次へ |
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