《MUMEI》

あれから、どれぐらいの時間がたっただろう。

銃声が止み、ようやく俺は遮蔽物から顔を上げた。

どうやらスナイパーは去ったみたいだ。

だが何やら前方のジャングルが動いている。

風もスコールもないはずなのに…。

「ベトコンだ!応戦しろ!」マイクが叫ぶ!

どうやら、動いていたのは、偽装した敵だったらしい。

スナイパーによって動きを封じられている間に、ベトコン部隊が駆け付けたらしい。

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