《MUMEI》

しかし、それで、両方と付き合う道を選ぶなんて、思わなかったが。

(男前だよな〜)

どちらも、欲しいなんて。
(でも…)

俺は、そんな慎が好きだ。
仕方ない。

惚れた、弱味だ。

それに、多分、志穂も、俺と同じ位、慎に惚れている。

だから、きっと、慎の願いは叶うだろう。

俺は、また、ため息をついた。

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