《MUMEI》

(そういえば…)

志穂からは、手書きの年賀状は来ていたが、メールは相変わらず来ていなかった。

(健志なら、知り合いだし…)

俺は、志穂にメールを打ってみる事にした。

『年賀状ありがとう。
最近メール無いけど、仕事忙しいのかな?
もし空いてたら、明日、健志と飲みに行くんだけど、一緒に行かない?』

「…こんなもんかな」

俺は、送信ボタンを押した。





(おかしいな)

志穂の性格からして、行く行かないは別にしても、こういうメールはすぐに返信する筈だった。

―しかし。

何故か、その夜は、何度携帯をチェックしてみても、志穂からの返信は無かった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫