《MUMEI》 「付き合ってる奴、いたんだな」 「はぁ?!」 俺は思わず大声を出して、立ち上がってしまった。 「な、何だよ?!」 健志はそんな俺に驚いたが… ニヤニヤしながら、 「さては、慎も狙ってたな?」 と続けた。 俺は、無言で座ると、目の前の生ビールを一気に飲んだ。 「…確かなのか?」 俺は、質問した。 「あぁ。元旦に、二人で手を繋いで初詣行ってたし。 髪短かったけど、高山さんだったよ」 俺の、心臓がドキドキしてきた。 大さんか秀先輩かという期待を込めて… 「相手の男、どんな奴?」 と、俺はまた質問した。 しかし、俺の期待は、健志の答えに打ち砕かれた。 前へ |次へ |
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