《MUMEI》 その時、俺の携帯が鳴った。 その、聞き覚えのある着信音に、俺は安堵した。 「祐希?」 『慎。今、どこだ?』 「今…志穂のマンションの近く…」 俺は、それだけ言ったのは、覚えているが… 後の記憶が曖昧だった。 ―翌朝。 俺は意外な場所で目を覚まし、そして、新たな問題に立ち向かう事になる。 それは、俺が、俺達三人が、幸せになるために、絶対に、越えなければならない難関だった― 前へ |次へ |
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