《MUMEI》
強敵出現
―翌朝…と俺は思っていたが、実際は昼近くだった。

俺は、目を覚ますと、二日酔いで、酷い頭痛に襲われていた。

(ここ、…どこだ?)

見覚えが、あるような無いような白い天井…

この、寝心地…

広い、ダブルベッド…

「ん?!…痛っ…」

ここがどこか思い出した俺は、勢いよく起き上がったので、頭痛がひどくなった。

床には、きっちりとたたまれた、一組の布団があった。

ダブルベッドに、一組の布団。

(…この、部屋は)

志穂の…

マンションの、

以前俺と祐希が泊まった部屋だ。

コンコンッ

その時、ドアを『誰か』がノックした。

(祐希か志穂かな…)

俺は、頭を押さえつつ、ヨロヨロとドアに近付き、開けてみた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫