《MUMEI》

「おはようございます!」
「…え…」

(誰、だ?)

俺は、その人物の大声に、思わず顔をしかめた。

目の前にいたのは…

『俺と同じ位の身長で、アイドル系の容姿で、多分、年下』の、男。

多分、健志が話していた、『志穂と付き合っている』男。

「大丈夫ですか?」

俺を気遣うこの声は…

『昨日、志穂の部屋で、志穂の携帯に出た』男の、声だった。

「……君は?、誰だ?」

俺は、こめかみを押さえながら、目の前の男に、問いかけた。

すると、男は爽やかな笑顔を作りながら、

「俺は、志穂の従姉妹の、高山徹(てつ)です」

と、言った。

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