《MUMEI》
ユメニマデミタヨウナ…
目の前には、実に愛らしい沖田さんの姿が!?

「お、おっす…」

俺が挨拶を返すと、クスッと笑い鞄をしまいに向かった。

「お、おまえ…沖田と何かあったのか?」

「知らん!」

ベリーには悪いが動揺している俺は、冷たくでしか言えない。



その時、予鈴が鳴った。
担任の吉田樟蔭(ヨシダショウイン)が入って来た。


朝の号令を学級委員の近藤が言い、それに続いてクラス全員がやる気なしの声で言う。


机に頬杖をつきながら、今あった出来事について頭の中で、緊急会議を開く。


頭の中の奴の1人は「平賀骸と言う一種の個体の事が好きだと言うこと」などと言った、ついつい浮かれることを言いやがったりした。


もう一方の奴は、「ただのクラスメイトに挨拶をしただけだ」と現実的な事を言ってくる。


だが、2番目の奴に異議を押し付ける方法がある。
まず、沖田さんは友達という存在が砂浜の中にある、特定の砂一粒ぐらいしか居らず、挨拶をするなど不可能に近い。


しかも、あの御方はとても内気で繊細。親しくもない奴に挨拶など、彼女にとっては一生分の力を振り絞るに値する。


これ等を総合した結論は、「沖田さんは、密かに俺に思いを寄せている」と言うこと。


夢でも見ているようだ…

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫