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《MUMEI》 ユメニマデミタヨウナ…目の前には、実に愛らしい沖田さんの姿が!? 「お、おっす…」 俺が挨拶を返すと、クスッと笑い鞄をしまいに向かった。 「お、おまえ…沖田と何かあったのか?」 「知らん!」 ベリーには悪いが動揺している俺は、冷たくでしか言えない。 その時、予鈴が鳴った。 担任の吉田樟蔭(ヨシダショウイン)が入って来た。 朝の号令を学級委員の近藤が言い、それに続いてクラス全員がやる気なしの声で言う。 机に頬杖をつきながら、今あった出来事について頭の中で、緊急会議を開く。 頭の中の奴の1人は「平賀骸と言う一種の個体の事が好きだと言うこと」などと言った、ついつい浮かれることを言いやがったりした。 もう一方の奴は、「ただのクラスメイトに挨拶をしただけだ」と現実的な事を言ってくる。 だが、2番目の奴に異議を押し付ける方法がある。 まず、沖田さんは友達という存在が砂浜の中にある、特定の砂一粒ぐらいしか居らず、挨拶をするなど不可能に近い。 しかも、あの御方はとても内気で繊細。親しくもない奴に挨拶など、彼女にとっては一生分の力を振り絞るに値する。 これ等を総合した結論は、「沖田さんは、密かに俺に思いを寄せている」と言うこと。 夢でも見ているようだ… 前へ |
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