《MUMEI》 「ま、とりあえず、志穂の両親が戻ってくる春までは、ここにいますから、よろしくお願いします」 春まで… 三ヶ月も… 男女一緒に?! 「待て!それは…」 「危険だ!」と言いかけると、徹は、 「大丈夫ですよ。 その間は、俺、志穂には手を出さない約束なんですよね。 まぁ、仕方ないから、志穂の裸でも思い出しながら、一人で処理しますよ」 「は、裸?!」 しかも、『思い出しながら』って… 「あ、覗いたわけじゃないですからね」 俺は、言おうとした考えを、否定され、混乱した。 「…どういう状況か、知りたいですか?」 「…」 徹が訊いてきたが、俺はどう答えていいか、わからなかった。 「あ、でも駄目だ」 徹は思い出したように、話を続けた。 「…あんたには秘密って、志穂に言われてました」 ―と。 前へ |次へ |
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