《MUMEI》

「そこの、祐希君は、君の恋人、だよね?」
「…はい」

俺の言葉に、祐希も頷いた。

「やっぱり、知ってたんですね」
「…徹は、俺の事、何て?」
「男も女も…その、『イケる』って…」
「…そう」

大さんは、静かに微笑んだ。

「えっと、失礼ですが…その、大さんって、男同士だと…」
「あぁ!『受け』か『攻め』か?」
「「!」」
天使のように清らかなな美しさの大さんの大胆発言に、俺と祐希は驚いた。

「どっちもイケるよ、俺は。女も普通に好きだし。
…好きになると、性別とかどうでもよくなるタイプなんだよね」

眩しい笑顔と、心地よい美声で、ものすごいことを、大さんは言いきった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫