《MUMEI》

「君と志穂が、それでいいと言うなら、俺は、何も言わないよ。
…多分、母もね」
「それは…」

「どうかわからない」と俺が言おうとすると…

「あの人、俺と同じで男も女もイケるから。

今は、父さんだけだけどね。
昔は同時に何人も喰ってたらしいし…
案外慎君は、気に入られるかもしれないな」
「「喰っ…」」

俺と祐希は絶句した。

なるほど、肉食動物だ。

「後は…、君が志穂を喰えるかどうか、だね」
「その表現、やめて下さい」

(顔とギャップありすぎです…)

俺の言葉に、大さんは苦笑した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫