《MUMEI》 「君と志穂が、それでいいと言うなら、俺は、何も言わないよ。 …多分、母もね」 「それは…」 「どうかわからない」と俺が言おうとすると… 「あの人、俺と同じで男も女もイケるから。 今は、父さんだけだけどね。 昔は同時に何人も喰ってたらしいし… 案外慎君は、気に入られるかもしれないな」 「「喰っ…」」 俺と祐希は絶句した。 なるほど、肉食動物だ。 「後は…、君が志穂を喰えるかどうか、だね」 「その表現、やめて下さい」 (顔とギャップありすぎです…) 俺の言葉に、大さんは苦笑した。 前へ |次へ |
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