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《MUMEI》 (マジかよ?！) 俺がベランダに出ると、そこには… 「…見つかっちゃった」 ベランダの隅で小さくしゃがんでいた志穂がいた。 「笑ってる場合か！ 風邪引くぞ！」 グイッ 俺は志穂の腕を掴んだ。 「キャッ」 志穂の悲鳴を無視して、俺は、志穂を脱衣所に連行した。 「早く風呂入って温まれよ！」 「でも、着替え…」 俺は、素早く『お泊まりセット』から、ピンクの袋を取り出し、手渡した。 「え?、これ」 「大さんから、預かった。 選んだのは貴子さんだからな」 俺は照れながら、説明した。 「何で…」 「あ〜、だから。 高山家公認で、お泊まりなんだよ、俺は」 俺は真っ赤になってそう言うと、脱衣所のドアを閉めた。 前へ |次へ |
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