《MUMEI》

夕食後。

「…で、俺は、どこで寝ればいいんでしょう?」

徹はチラッと部屋にあるシングルベッドを見た。

「大さんから、布団一式借りてきたから、俺は床で寝る」

俺はそう言って、押し入れを開けた。

俺の部屋の机は、折りたたみ式だから、たたんで退かせば、何とか寝れるスペースは確保できた。

「そうですか?
俺、経験無いけど、知識あるし、寂しいなら相手、しましょうか?」
「必要無い」

浮気はしないと、俺は慎と約束した。

「やだな、冗談ですよ。
俺、ノーマルですし」
「さっさと寝ろ」

俺が睨むと、

「は〜い、おやすみなさい」

と言って、徹は、ベッドに潜り込んだ。

俺も、寝る準備をして、横になった。

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