《MUMEI》 「でさ、君、ゲイだよね?」 果穂さんは、祐希を指差して、言った。 「そうですよ」 「そうなのか?」 祐希があっさり認めたので、俺は、少し驚いた。 「…何で、慎が驚くんだ?」 「いや、祐希はどっちもイケるかと…」 「俺は、女、無理」 祐希は、きっぱり言い切った。 「いいかな?続けて」 「「はい!」」 果穂さんに声をかけられ、俺と祐希は声を揃えて返事をした。 「ん、よし。…で、慎君と、えっと…」 「屋代祐希です」 祐希が名乗る。 「ごめんね。慎君と祐希君は付き合ってるんだよね?」 「はい」 祐希の言葉に、俺も頷いた。 「…で、慎君は受け、だよね?」 「は…い…」 俺の返事に、果穂さんが、ニッコリ微笑んだ。 「じゃ、三人で付き合っても、問題無いよね」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |