《MUMEI》

「でさ、君、ゲイだよね?」

果穂さんは、祐希を指差して、言った。

「そうですよ」
「そうなのか?」
祐希があっさり認めたので、俺は、少し驚いた。

「…何で、慎が驚くんだ?」
「いや、祐希はどっちもイケるかと…」
「俺は、女、無理」
祐希は、きっぱり言い切った。

「いいかな?続けて」
「「はい!」」

果穂さんに声をかけられ、俺と祐希は声を揃えて返事をした。

「ん、よし。…で、慎君と、えっと…」
「屋代祐希です」
祐希が名乗る。

「ごめんね。慎君と祐希君は付き合ってるんだよね?」

「はい」
祐希の言葉に、俺も頷いた。

「…で、慎君は受け、だよね?」
「は…い…」
俺の返事に、果穂さんが、ニッコリ微笑んだ。

「じゃ、三人で付き合っても、問題無いよね」

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