《MUMEI》

「三人とも、子供、好き?」
果穂さんの言葉に、俺は、頷いた。
志穂も、祐希も頷いている。

「慎君、可愛いよね?」
「え…?」
戸惑う俺をよそに、志穂と祐希は頷いた。

「…うちの志穂は、醜い?」
「「いえ!」」
即答した俺と祐希の言葉に、志穂が赤くなった。

「じゃ、問題無いよね?」
(いいのかな)

まだ返事に迷う俺に…

「問題、ある?何か?」
「いえ、…」

(無い、かな?)

「じゃ、いいわよね!」
果穂さんが、笑顔になった。

(まぁ、こればかりは、授かりものだし)

俺は、そんな風に、考えていた。

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