《MUMEI》 その頃。 「どしたの〜?」 そう言ってジャージ姿で出てきたのは、奥永沙弓(オクナガサユミ)。 「サユ」の愛称で呼ばれていて、サユとは小学校1〜2年に通っていた学童保育の時の知り合いでもあり、クラスは同じになることはなかったものの同じ小学校、そして今回中2で同じ学校・クラスになった。 A型、彼氏なし、好きな人なし、けど彼女を好きな人はいる。 なんと誕生日があたしと同じで、身長までもほんとにどんぐりの背ぇ比べよろしく…ほぼ同じで低い。 明るく活発で運動が割りと得意、前向き。 今日は同じバスケ部で掃除当番のあたしを、教室でジャージに着替えながら待っててくれていた。 『さっきなんか屋根から落ちてったんだ〜。』 そう言うと結衣ちゃんが、 「一葉に助けてもらっちゃった♪」 ってかわいい顔して言う。 『そうそう、上で何かゴトゴトいってるの聞こえたんだ!』 聞こえてはいなかったけど…何故か自分を守りたかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |