《MUMEI》 なんで、私病院なんか… 「…まあ、腕に擦り傷負っただけで済んだからね、よかったよ」 にっこりと微笑むお医者さん。 隣で、涙目になりながら何度も頷く男の人。 …腕?? 傷―…?? 私は、自分の腕に目をやる。 包帯で巻かれた右腕は、すごく痛々しかった。 …って、なんか腕、太くなってない…?? 「…あ、そうそう! 蓬田さんもさっき、目を覚ましたよ」 …はい?? 蓬田さんって、私じゃん… 「でも、さすがにタフだね〜、椎名君は!!」 そう言って、私の肩をぽんと叩くお医者さん。 「ま、今日はゆっくり休みなさい」 そう言い残して、お医者さんは病室を去った。 …まったく、意味が分からない。 前へ |次へ |
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