《MUMEI》 ポロポロと静かに涙を流した後、ありがとう、もういいよって言って… 今は学校を後にし、サユと桐子は家へ、あたしは塾へ、向かいながら一緒に帰ってるとこ。 『はああぁ〜。』 うちで作ってきたおにぎり1個をむしゃむしゃ食べながら、深い溜め息が出た。 なんだか今日のおにぎりは… しょっぱい。 て言うか… 落ち込んでても減る、このお腹がかわいくない。 「いぃ〜、ちぃ〜、…はあああああぁぁぁ〜。」 『…トト○みたい。』 (某有名日本アニメ映画より) 「正解!一葉の溜め息とトト○混ぜてみた♪」 『サユ〜ッ(泣)』 「上手くね?!(笑)」 『…うん(笑)』 「…まあさ、どっかでひょっこり出てくるかもしんないし。それに先に入ってた先輩たちがなんか知ってるかもよ?明日聞いてみよ!」 ポジティブなのがサユの持ち味。 でも、優しいよね。 『だね、ありが…』 「でもさぁ。」 桐子とかぶった。 「あ、ごめん。」 「桐子!(笑)」 『あは。んーん、「でも」、なに?』 「あ、うん。言い辛いけど…一番怪しいのってやっぱ先輩…じゃないかなぁ…。」 桐子は冷静沈着が武器。 練習や試合にもそれがよく出ている。 前へ |次へ |
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