《MUMEI》 「中学の時は、病気とかいじめとかあって、本当のお姉ちゃんじゃなかったんだよ! お姉ちゃんは、本当はすごく可愛いんだからね! 外で、私の真似なんかしなくても、いつものお姉ちゃんのままでも、きっと仲村君、好きになってくれるよ!」 「ありがと…」 私は、貴子ちゃんがあまりに必死だったから、それだけ、言った。 ―でも。 本当は、 … 『そんな事無い』 そう、思っていた。 「…そろそろ、行くね」 「うん、戸締まりは私がやるからね!」 「ありがとう」 私は、貴子ちゃんに、もう一度、お礼を言ってから、部屋を後にした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |