《MUMEI》

だが、かろうじてマイクの胸元で弾が止まっていた。

「まぁ、こういう事だ!」

マイクは誇らしげに、胸元からジッポを出した。

ジッポには銃弾がめり込んでいる。

「お前はつくづく、悪運が強い男だぜ!」

「あぁ、棺桶に入って除隊する訳にはいかないからな。」

マイクが冗談を言う。

俺達は、お互いの無事を確かめ合うように、ハグを交した。

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