《MUMEI》 篠崎は…不思議な人だ。 あれから話をしていると、意外とよく周りを見てるんだな〜って感じる。 『っっ!!』 あれ…頭…痛い…。 「大丈夫か?」 そう言って腰掛けてた隣のベッドから立ち上がり、近付いて来た篠崎。 『あ…。』 「ん?」 いい匂い…。 『香水?』 「ああ、だよ。…嫌い?」 全っ然!! 『好き!』 「…そ、良かった♪』 この匂いだったんだ…。 『なんて奴?』 「○K-be。oneってのもあってさ、そっちのが人気かも。」 『びぃ…わん…ホントいい匂い!結衣ちゃんやさつきが付けてるの、ちょっと苦手で…へへ。』 「ああ、佐久間が確か○バンシーの…」 やっぱよく見てる。 『○ルトラマリン。あと○ナスイの…なんかで、さつきが…なんかバニラ…のやつ!』 (以上、某…当時の人気香水より) あたしはきゅうりが嫌いで、結衣ちゃんの付けてるのがどうしても…瓜臭く感じ、さつきやカズ兄のバニラの甘い香りは…頭が痛くなる。 「なんか、ばっかりでわかんねぇ!(笑)」 …確かに。 前へ |次へ |
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