《MUMEI》 蓬田が落ち着くのを待って、おれは声をかけた。 「…なあ、蓬田、こうなったことにさ、 何か心当たりないか??」 蓬田は首を横に振る。 「…そっか…」 俯いたとき、蓬田の右腕に 包帯が巻いてあることに気付いた。 ―…そうだ…!! 「蓬田、あのさ!!お前、ネコ!! …ネコ、助けただろ!?」 はじかれたように、『おれ』―…蓬田が、顔をあげる。 「…そう、あの子、なんだか様子が変で―… 目が、見えないみたいだったの…!!」 …おれの声で女言葉使われると、気色わりぃ… 「目…??なんでわかったんだ??」 訊ねると 「…な、なんとなく…」 小さく言って、また俯いてしまった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |