《MUMEI》 私の言葉に、仲村君は凍りついていた。 「…そうなんだ?」 ダメ押ししてみた。 「そうだよ」 屋代君が、あっさり認める。 仲村君は、無言で驚いていた。 「よかった」 私は、その様子を見て、思わず呟いた。 (これで、『提案』できる) 「は?」 ホッとする私を見て、仲村君と屋代君は戸惑っているようだった。 「安心して。言いふらしたりしないから。その代わり…」 私がする『提案』は非常識だ。 でも、決して軽い気持ちからではない。 全ては、仲村君の、幸せの為に 私は、覚悟を決めて、『提案』した。 「仲村君。私と結婚しない?」 ―と。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |