《MUMEI》

その後なんだか色々言われたけど、人には家庭の事情ってのがあってですね先生…。



親には最低限の事しか望んじゃだめでしょ?



結衣ちゃんとさつきが様子を見に来てくれた。

もう戻れるよ、と言うと、二人が篠崎を横目で苦笑するも…一緒に保健室を後にした。


教室に着くと、サユやナオも心配して寄って来てくれた。

それから、


「いちはぁ〜!!」

佳代も♪


久保田佳代(クボタカヨ)。

2年で同じクラスになった子。

小学校は別だけど、学童保育で2年間一緒だった事がある。

だからすぐ仲良くなれたし、クラスでは結衣ちゃん、サユ、さつき、ナオ、佳代、とあたしの6人でいる事が多い。

この中で1番おしゃれ…と言うかセンスが良く、服や髪型から小物までなんだか良い感じ。

背はあたしやサユよりちょっと高いくらいで、さつきよりは低い。

おっとりしてるけど、なかなかやる事はやってる子。



いつものみんなで机を囲い、あたしはしっかりと「栄養」を摂った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫