《MUMEI》 ―放課後 今日は塾は休みで助かったけど… 部活どうしよ。 体調は良くもなく悪くもなく。 学校医には、休め、むしろ今から帰ってもいい、とは言われていた。 だけど医者のドクターストップとは違うだろうし… いいよね、出よ。 『サユ〜、行こ!』 「あ、終わった?じゃあ行こう♪」 掃除の事。 「…ってかさ、出ても大丈夫なの?」 『うん、へーき♪』 このくらいで休んで広田に何か言われるのも…癪(しゃく)だから。 更衣室に着き、着替えて体育館で時間を潰していると、広田が来た。 「いたいた、大島。」 『?はい。』 「お前今日だめ、休め。」 『…ああ、あれならもうへーきですっ。』 「こっちは親御さんから大事な体預かってるんだ。いいから、今日はもう帰って安静にしてな?」 へぇ…意外と優しい? 『…じゃあ…帰ります。先生、ありがとね。』 ちょっと「クラスの生徒」に戻って言ってみた。 怒るかな? 「おぅ、気を付けて帰るんだぞ。」 なんだ、へーきだ。 サユ達に帰る事を伝え、再び制服に着替えて玄関に… あ、今日はジャージ汚れてないし、ロッカーに置いてっちゃお。 教室に着くと、篠原と篠原の相棒の小池(コイケ)がいた。 『あれ?』 前へ |次へ |
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