《MUMEI》
誤解
(ふ〜)

私は、帰宅すると荷物を部屋に置き、ベッドに横になった。

四月から始めた仕事は、三月にしていたバイトと、清掃の内容は似ていたが…

『経験があるから』という理由で、私は、サブチーフに任命されて、多忙な日々を送っていた。

私は、実は、持久力は、意外と無い。

だから、帰ってから、最低限の事を済ませて寝てしまう事が、よくあった。

それは、私の持病も関係あるのだが…

気が付けば、仲村君と屋代君に提案してから、一ヶ月が過ぎていた。

私は仰向けになりながら、携帯をチェックしてみた。
受信メールは、何件か入っていたが、それらのほとんどが、中学の同級生達からの誘いだった。

(やっぱり…)

その中に、仲村君の名前は、無い。

私は、それらのメールを、開封せずに、端から削除した。

元々、私をいじめた同級生達と、やりとりをするつもりなど無かった。

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