《MUMEI》 俺達は全員、完全武装で塹壕に入った。 そして、やがて夜は更けてゆく。 真夜中ごろになっただろうか。 相変わらず蒸し暑い。 おまけに、蚊にさされるしまつだ。 俺はたまらず、煙草に火をつけ肌に吹きかけた。 だが、煙草を持つ手が小刻に震えている。 横にいる部下も同様だ。 煙草は俺達の未来を暗示するように、燃えて灰になっていく…。 だが、俺達は沈黙を守り、警戒を続けた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |