《MUMEI》
接触
少年は生まれつき、精神的な障害を持っていた。しかし、具体的な診断は下されなかった。

深い心の闇と元来閉鎖的な性格の少年は、時代に適応できず、常に精神科から根拠無く処方された、精神安定剤と気分安定剤、気分調整剤、睡眠導入剤と睡眠薬、少年は完全に薬漬けにされ、引きこもりながら、生きていた。

そんな退屈な日々を覆す出来事が起こった。


『確かにこの辺なんだろうね!』


【ブルゴーニュ諜報部隊長】
【名前:ゼザンテス】
【性別:男】


『はい、間違いありません。ブラッド(生体反応機)の診断は、92.6%の確率でSidoであると。』


【ブルゴーニュ諜報部2冠位】
【名前:ナミ】
【性別:ドールの為識別不可】



『相変わらず低い数字だね。今までそれで何度も無駄足を踏んでいるんだ!もうこちらに来るのは飽きてしまったよ。まったく!』


『ブラッドの診断結果の確率向上のためにも、ボーン(試験体)の捕獲が不可欠です。技術部からは最低でも、あと3体の捕獲が必要だと指示を受けております。』


『まったく、のんきなもんだね技術部って所は。諜報部の身になって貰いたいもんだね!それで今回のボーンの詳細はなんだね!』


『少年のようです。発症直前かと思われます。そして今までで、一番のノルア(ある能力)を秘めているようです。』


『しょっ!少年だと!』

『はい。今回から若年層も捕獲対象です。』


『私はまったく聞いてないよ!それに安易に少年に手を出すとバースト(自己破壊)する可能性があるというのに。こちらの世界の倫理はまったく無視ってわけだね。』


『あの赤レンガの洋館の建物の中のようです。』

『どうなっても私は責任をとらないからね!バーストに備え、ディフ(Sido攻撃に対する特殊生体防御)を50%まで引き上げるよ』

『はい。こちらから攻撃する事になった場合、どうなされますか?』


『うーん…そうだね。コースト(浄化による完全滅却)だね。だけどお前は手を出すんじゃないよ!お前はドールだ。バースト化したSidoを容易には止められないからね。』


『わかりました。ブルゴーニュにコースト使用許可をとっておきます。』


『では、行くとするかね。』


『はい。』


彼らは、スルリと壁をすり抜けた。ゼザンテスはコーストに備え、ディフフォルムへモデルチェンジした。黒のつなぎに黒のマント、そして顔は褐色の黒い面をかぶり、右手には大きな黒い杖を持ち、左手でマントを体の前に持って行った。

『なんだい、殺風景な部屋だね。本当にこんな所にいるのかい。』


『間違いありません。』

ペタ……ペタ………


『何だい、何の音だね!』


『近づいてきます。』


『捕獲対象の少年かい?』



『はい。』


ペタ……ペタ……ペタタ





「おじさん達、誰?」



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