《MUMEI》 いつも通り八月に入ると、とにかく毎日暑かった。 連日記録的な猛暑が続いていた。 ビジネスホテルはそれほど忙しく無かったが、バイトで行っている、リゾートホテルは連日満室で、とにかく忙しかった。 忙しければ、それだけ、ストレスが溜まる。 ―お盆を過ぎた頃。 (もう、限界!) 前回気まずかったのも忘れ、私は仲村君にメールを打った。 タイトルは、『久しぶり』。 『まだまだ忙しいけど、ストレスかなりたまってます! 三人でカラオケ行きたいよ〜! 都合いい日教えてね』 そして、すぐ、送信した。 仲村君から、すぐに返信が来た。 (もう?) いつもより、早い。 私は、恐る恐るメールを開いた。 『いいよ。 俺も行きたかったとこだし。 祐希の都合きいて、またメールする』 (良かった) いつもの、仲村君だ。 それから、仲村君が屋代君に連絡をとった。 『祐希も、行きたかったみたいだよ』 そのメールに、私はまた安心した。 前へ |次へ |
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