《MUMEI》 と言うわけで… 彼をよく知る結衣ちゃんに、相談する事にした。 ―放課後 今日はバスケ部もバレー部も、体育館の利用開始時間が同じ午後4時からだから…後は結衣ちゃん次第…! 『行くよ、ナオ…!』 「うん…!」 何故か気合が入る… 『結衣ちゃん、部活何時から?』 「え〜…何時だろ?いっつも適当だから♪なして?」 『良かった〜。あのね…』 「芳!…人、くんの、ことでっ…!」 ナオが、まるで結衣ちゃんに告白しちゃうんじゃないか、ってテンパりぶりで、かぶせてきた。 「…ナオ、顔見ればわかるから(笑)」 さすがです結衣ちゃん。 「結衣ちゃん、助けてマジもう無理っ!!」 「あ〜んた、告ってもないのに無理とか。」 「ぃや、そうじゃなくてぇ!!」 『あはは。』 「うっさい一葉っ!」 『…ごめ』 「あいつ好きな人ならいないよ♪」 『んなさ』 「マジで?!」 『い。』 「うん、絶対いないわ〜。芳人、ヘラヘラしてすぐ顔に出るもん。」 『あ、さっきのナオといっ』 「そっか…♪」 『しょだね♪』 「あとね、わざわざ言いに来るから(笑)」 「…それって、相談しにって事?」 「うん、今のナオみたいに、ヤバいヤバい連発で興奮しながらね。はは♪」 『やっぱいっ』 「それまだない?!」 『しょじゃん!』 「ないね〜、去年振られてからないわ。」 「振られたんだ…。」 「でも案外けろっとしてたけどね。てかナオ、芳人は言われなきゃ気付かないからさぁ。ホントに良い奴だよ、ナオの目、間違ってない!だからね…」 『告白だね!!』 「告白したげて!」 「…えぇーーー?!」 その場にあたしはまっったく必要なかったけど…。 ナオは、芳人くんに好きな人がいない、って事に安心出来たみたい。 それだけでもナオには良かった…よね? とりあえずでも…♪ 前へ |次へ |
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