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《MUMEI》 歩み俺の名前は斉藤清。 高校を卒業して今年の四月から大学生になる。高校までは実家暮らしだったが、進学により都会にきた。 親は心配だからといって寮に入れと強く言ったが、それを押し切って一人暮らしを承認してもらい、アパートを借りた。 実家からの引っ越しも終わり両親も帰り、都会での一人暮らしが始まった。 三日後にある入学式のために先日親父と買いに行ったスーツを鏡の前で試着し、案外似合っている自分に見とれながらニヤけていた。次の日、近くのドラッグストアに行き髪染め液を買い、家に帰ってすぐ頭に塗った。 昨日寝る前に考えていたら高校の時と何にも代わってないなと思ったのだ。液を塗って三十分立つ、シャンプーで流し鏡をみたら案外濃いめの茶色が似合っている。顔との相性も悪くない。ついでに眉毛も整え毛先も薄くしてみた。再び鏡を見ると、自分でも分からないくらい、イケてる兄ちゃん系に変貌していた。 次の日、近くのショッピグモールに一人で、行き、雑誌でチェックしていた流行の服を今まで貯めていた卒業祝いや入学祝いを振り出してまとめ買いした。これで、大学生になるため準備はできた。 そしていよいよ今日は大学の入学式。スーツをびしっと着こなし髪を整えワイルド系にセットしてみた。 親も一緒にいくといったのだが、一人で大丈夫といい、一人で行くことにした。 式会場に到着すると、人でごった返し状態だった。無数の男女がいて、みな今日のために俺同様おめかししている様相だった。 式に入ると学長の話しがありその後も、予想していた通り、つまらない演説が続いた・・・・・ そして式も無事終わり、クラスごとに担任挨拶があり、これからの日程が話され、解散となった。 やっと終わり外にでていくと、多くの人で、にぎあっていた。おそらく部活やサークルの勧誘だろう。 俺は、特別入らなくていいかなと前から思っていた。 人ゴミの中を、家路に着くため切り裂くようにして校門のようほうに歩いていった。 すると、校門手前で肩を叩かれ、『入学おめでとうございます』とぽっちゃりしたハイテンションの女性に声をかけられた。『サークルは決めましたか』と、言ってきてので、『いえ、何も入らないつもりです』と、言うとその女性は『良かったら私達のサークルの話し聞きにこない』といって、強引に手をひいて、テントの所まで、連れていかれた。 次へ |
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