《MUMEI》 ―再び廊下 アタシ…愛されてる!! あの二人には愛を感じた!! 後は… うん、アタシがしっかりなきゃ。 とは言っても… さっきの失態。 芳人くんが言い終わる前に逃げてきたしなあ(泣) 考えれば考える程… … 今日燃やせるゴミ出して来たっけ… えーと玄関は… 聞かなくてもわかるし。 ん、いつもの… そしてさっきの、東玄関。 居た。 芳人くん。 「ああ…はは、ナオちゃん。」 『よっ…』 「よぉ。」 違あああう! これじゃただの男勝りな挨拶じゃん! まずは… 『芳人くん、さっきは意味不明でごめんね!ち…ちょっと、考え事してて…。』 「…はは、そうだったんだ。あるよね、そういう時。」 『う、うん…。』 「…ね。」 『…。』 「…。」 息苦しい…。 余計な事考えてないで、なんかセリフ用意しとけば良かった…! はあ〜どうしよ…。 …。 ええい、言ってしまえ!! 『…好き!!』 『あの…好きなの!芳人くんが!でも、それだけ!伝えたかっただけだから!じゃあね!』 言ってしまったあああああ…! でも…すっきり、したかな…? あの二人にハグしてもらお! 「あ…ちょっと待って…!」 …待ちたくねえんですけど…。 「あー…あのな、俺も…」 「俺も、好き。」 …今なんて言った?! 『…え?』 「俺、ナオちゃんが好き。へへ。」 あ…えっと… ヤバい… 『…ありが…とう…っ…!』 涙が…止まらないよ…。 「え?!あ〜っ…ごめん、泣かせるつもりはなくて…。俺こそありがとう。」 ヤバい、嬉しい、ヤバい、どうしよう…! 「ナオちゃん、…」 前へ |次へ |
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