《MUMEI》 柔道部マネージャーだったレイ。 理由は簡単だ。昭一郎が柔道部だったから。 俺もそのせいで柔道部員。 柔道部部長の昭一郎。 で、弟の俺がセオリー通りに部長になる訳だ。 昭一郎よりは才能があったから自然と部長になるのは決まってたようなものなのだ。 俺の目標は常に昭一郎越えだった。 部長同士でも俺は昭一郎を組み敷くなんてことも簡単だ。 元から俺の方が筋肉が尽きやすいし、上背もある。 昭一郎が愛知を抱いたように俺も昭一郎を抱いた。 俺がレイを好きなように昭一郎も誰かに心許したなら、その自尊心を突き崩してやりたかった。 その憤りがこんな形で現れるとは思わなかったが。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |